第8回海洋文学大賞作品の決定について(H16.5)
募集期間 | 平成15年10月10日(金)~平成16年2月29日(日) |
---|---|
募集結果 | 応募総数436点 (海洋文学賞部門193点、海の子ども文学賞部門243点) |
選考会
海洋文学賞部門 | 平成16年5月18日(火) |
---|---|
海の子ども文学賞部門 | 平成16年5月24日(月) |
特別賞 | 平成16年5月18日(火) |
実行委員長
曽野綾子(作家・日本財団会長)
選考委員
委員長・十川信介(学習院大学文学部教授)、
北方謙三(作家)、半藤一利(作家)、鈴木光司(作家)、
木暮正夫(児童文学者、日本児童文学者協会理事長)、
上 笙一郎(児童文化評論家)、木村龍治(放送大学客員教授)
(敬称略)
第8回大賞受賞作品・受賞者(敬称略)
海洋文学賞部門
大 賞
- 「宗谷丸の難航」(ノンフィクション)
- 高頭 聰明 (大阪府和泉市)
佳 作
- 「南風の海」(小説)
- 中川 富士男 (和歌山県和歌山市)
- 「コーラル・アイランド」(小説)
- 坂西 夏果 (兵庫県尼崎市)
海の子ども文学賞部門
大 賞
- 「海ん婆」
- 菅原 裕紀 (岩手県水沢市)
佳 作
- 「海のでんわにきをつけろ」
- 渡辺 ふき乃 (千葉県千葉市)
- 「いつか、未来の海で」
- 新垣 勤子 (沖縄県名護市)
大賞受賞者プロフィール
海洋文学賞部門
作品タイトル
「宗谷丸の難航」(ノンフィクション)
内 容
戦後間もない昭和20年の秋、食糧難に苦しむ母を助けるべく、兄弟で小樽の親戚の家に食料調達に向かう。その帰途、青函連絡船「宗谷丸」に未曾有の大嵐が襲いかかる。筆者の日記をもとにその難航海の模様を忠実に再現した作品。
受賞者プロフィール
高頭聰明・たかとう そうめい(本名=同じ)
昭和5年3月 北海道・小樽市生まれ。
パリ国際サロン会員。
高頭高周波工業株式会社 代表取締役。大阪府和泉市在住。
海の子ども文学賞部門
作品タイトル
「海ん婆」
内 容
主人公の少年たちと、北限の海女だったらしい「海ん婆」とのユーモラスなやりとりを通じて、海と人との関わりを教える。「海ん婆」の強烈な個性が印象的な作品。
受賞者プロフィール
菅原裕紀・すがわら ゆき(本名=同じ)
岩手大学人文社会学部卒業。
岩手日報「北の文学」入選。岩手県水沢市在住。
特別賞受賞者
画家・海事評論家
柳原 良平(やなぎはら りょうへい)
授賞理由
船や港のイラストや著作を通じて、多くの国民に海や船への関心を高めた功績。
特別賞受賞者プロフィール
昭和6年(1931)8月、東京生まれ(72歳)。
京都美術大学卒業。大学を卒業後寿屋(現サントリー)宣伝部に入社。
「アンクルトリス」シリーズで一世を風靡。
子どものころから船の世界にのめり込む無類の船キチ。
「良平の船の博物館」、「船キチの記」、「良平の東京湾みなとスケッチ」など船や港に関する著作が多数ある他、昨年12月には 船キチ歴55年の集大成としてエッセイ集「船キチの航跡」を発刊。昭和45年に横浜文化賞を受賞。また、平成2年には海事思想 普及の貢献により運輸大臣より交通文化賞を受賞。
神奈川県・横浜市在住。
賞 金
次の賞金と記念品を贈呈
海洋文学部門
大賞100万円(1作)、佳作20万円(2作)
海の子ども文学賞部門
大賞50万円(1作)、佳作10万円(2作
特別賞
賞金200万円
贈賞式
日 時 | 平成16年7月16日(金) |
---|---|
会 場 | 東京・船の科学館(品川区) |
この事業は、日本財団と(財)日本海事広報協会の 共催により実施しています。